協会誌 vol.32-33より

昭和大学名誉教授
サウンドヒーリング協会 会長

中村 泰治
設立20周年に向けて。音と人が秘める力

音が人の心と体に与える影響が大きい事は既によく知られていることと思います。私たちは美しい音楽を聴く事で何時も心を慰められてきました。また、人工的な騒音に悩まされもします。そして、明るい言葉によって心が開かれ、暗い言葉で心が沈み、騒音のような言葉に苛立ちます。音の響きは不思議です。
私は以前から気功や祈り、音響が身体に与える影響について興味を持ち、その科学的な研究に関与してきましたが、音には単なる物理的振動波だけではなく、それにプラス何か未知のエネルギーが働いているにちがいないと思います。
サウンドヒーリング協会が行っている人体の治癒の働きを活性化する方法は、音響機器を使うだけではなく、それを人間の手を使って行うことで、音の力と共に人間の力(大きな愛の力とも言えるもの)が働くので、極めて大きな癒しの力を発揮すると考えています。
私は瞑想や呼吸法で高次元の響きと共鳴し、また光明の言葉、感謝の言葉を語ることを心がけ、自分を高めるべく務めていますが、人の体に触れるときの意識の在り方として、サウンドヒーリング協会がメソッドとして行なっている「呼吸法とプラスの言葉」は 素晴らしい方法です。
これからも益々自分自身を磨き、互いに高め合い、社会を明るくする仲間づくりをしていきましょう。

サウンドヒーリング協会 理事長

喜田 圭一郎

皆様いつもありがとうございます。
サウンドヒーリング協会は今年で設立20周年を迎える事ができました。これはひとえに、この協会誌を読まれている皆様お一人お一人のお陰なくしては得られない事と心から感謝申し上げます。
思い返せば1999年に上野圭一様(現サウンドヒーリング協会理事)のご紹介でニューヨーク コーネル大学医学部の名医ミッチェル・ゲイナー博士にお目にかかった時より、この音の力を活かして「未来を明るくする生き方の仲間づくり」の歯車が動き出したと思います。ゲイナー博士は子供の頃にお母様をガンで亡くされ、それが医師を目指すきかっけになったそうです。そして環境の影響からガンを初めとする病が発症する事に気付き、食事を変え、環境を安全で快適な場に変える事で自発的に癒しの力が発揮され、自然と回復力が高まる事を認識したそうです。
患者さんの中にチベットのお坊さんがおられ、その縁から音の力を知り、治療の一環として回復力を高める目的でサウンドヒーリングを初めたそうです。自然な形で導かれて音の活かし方にたどりつかれたゲイナー博士とのご縁は私自身の生き方を決める大きな要因となりました。
サウンド(sound)は「音」(名詞)と「健全な、完全な」(形容詞)という意味があります。また「癒し/ healing」の語源は「神聖な/ holy ,全体/ whole」と言われ、「癒す/ heal」にthをつけると「健康 / health」 となります。
ゲイナー博士は健康になる力は人の「神聖なる力」から発揮されると気付き、朝食前にいつも祈りの声(Voice Prayer)を出し、ご自身の心身を整え、病院では全ての患者さんの回復力を発揮しようと懸命に人の為に「音」を使っておられました。当時日本ではまだ知られていないサウンドヒーリングを実践しているゲイナー博士から多くの事を学びたいと思い、何度もニューヨークに行きました。そしていつも博士のご自宅に泊まらせて頂き、博士のありのままの生き方に触れる中、人に音を使う力は「愛の心」にあると気付きました。
サウンドヒーリング協会の設立はゲイナー博士の「一人で頑張らずに心が伝わる仲間を増やそう」とのお話しから始まりました。博士の愛に私自身が触れ、多くの人々の愛を発動する協会を設立しようと始まったのが20年前でした。色々困難と見える事もありましたが、今では心を高め合う、素晴らしい仲間が増えたことは感謝しかありません。これからは更に多くの方々と力を合わせ未来に向かう時だと心を新たにしています。
今、2030年までの10年間で次の1000年の地球上のあり方が決まると言われています。チンパンジー研究のジェーン・グドール博士は、地球上の全ての「種」とその生き物相互のつながりがとても大切であり、一つの小さな「種」の絶滅が生態系全体の崩壊に繋がる可能性があると述べています。
サウンドヒーリング協会では自然の音を生活に取り入れ、自然を大切に思う心を育てる取り組みを行なっています。音で家庭の環境を快適にしながら一人一人の行動変容を促す活動をHarmonic Revolution と名付け進めています。自分の心がすべてと調和する(Harmonic) 革命(Revolution)を起こす取り組みです。
自然の音に含まれた生命の響きを室内の環境に流し、体に響かせる事で少しずつ、心が変容し、更に自分の中に眠る神聖なる力を発揮する意識が高められると、私も毎日実践して感じています。
細胞生物学者のブルース・リプトン博士は環境からの影響により遺伝子は変容すると述べ、人間は自らが自分の人生の創造者であり、未来の地球を創造するクリエイターであると述べています。
サウンドヒーリング協会はこれからの10年、自分の中に眠る神聖なる力を発揮して、地球の未来を明るくする仲間づくりを更に進めて参ります。皆様もご一緒に喜び多い未来を創造するクリエイターになりませんか。

協会誌vol.33-34

サウンドヒーリング協会の協会誌2022年版(vol.33-34)が発行されました。

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