メッセージ
1991年頃の事です。当時は、今のような形が小さくて可動性の振動体はなく、パイオニアからボディソニックと言う商品名でリクライニングチェアーに振動体が固定されているものだけがありました。東洋医学で言う気の流れ、即ち、流注(るちゅう)を滞りなく行うためには、音を振動に換えて身体全体に伝える事は可動式の振動体が適しています。
喜田圭一郎理事長、宮下富実夫先生などの提案に私が科学的裏付け、気の流れに合った施術法の開発と言う経緯でHealing Vibrationは開発されました。喜田理事長は、小型可動性の振動体の開発、宮下先生は、Healing Vibration用に特に効果が倍増する「音薬」を作曲、私は、Healing Vibrationを使った時の生体のバイタルサインの変化を脳波、血圧、指尖容積脈波、マイクロバイブレーションなどでチェックし、その有用性を証明していきました。特に、宮下先生はご自身が被験者となられて何度も何度も熟考して曲つくりをなさいました。今にしてみればとても懐かしい想い出です。その結果、HealingVibrationが誕生しました。
基本的に、音は、空気の振動から産まれ、鼓膜を振動させ内耳に伝わるモノ(気導音)と、声帯等の振動が頭蓋骨を伝わり直接聴覚神経に伝わる骨伝導があります。自分の声は、気導音と骨伝導音が混ざったものなのです。ベートーベンは耳が悪くても、指揮棒を歯で噛んでピアノに押し当ててこの骨伝導音を聞く事により作曲が出来たようです。Healing Vibrationは、ヘッドフォンからの気導音と、振動体を使い全身に響き渡らせる骨伝導音を使い、体全体の自律機能を簡単に高める事が出来ます。さらに、Healing Vibrationを使って骨伝導音を伝えると倍音が体中から響きわたります。
倍音とは、一つの音の振動を使って、その音の響きを何処かに共鳴させ、一つの音を何倍にもして豊かにすることです。人が音を聞いた時の脳の反応としては、大脳皮質で理知的に判断するだけでなく、情動を左右する大脳辺縁系で心地よいか不快かを直感的に判断したりします。大脳皮質、大脳辺縁系、視床下部、脳幹部が相互に関連しあって音を認識しています。このため、音の刺激は、生命維持を行っていく上で必要不可欠な要素となるわけです。Healing Vibrationは、細胞レベルでも、ひとつひとつの小さな細胞に直接働きかけて細胞を活性化します。
従って、Healing Vibration Therapyを受けると体中が温かくなり、筋肉のこりが取れて、リラックス出来るのです。人間のホメオスタシス機構(生体恒常性)を高め自然治癒力を発揮させるグッズとして私はHealingVibrationをこれからも歯科治療、鍼灸治療、自身の健康のために使い続けたいと思います。